ソウルの旅 2006
平成18年5月12〜14日
5月14日に韓国で開催されるオリエンテーリング大会に出場することを決め、韓国の知人にエントリーをしてもらう。
オリエンテーリングに参加するのは私だけであるが、友人らも一緒に韓国に行くことになり、格安航空券4人分を手配する。
5月12日、午前中は仕事をして午後から休みをもらう。
昼食を済ませ、出発準備をして迎えを待つ。
午後1時過ぎ、迎えの車が到着。さらに友人を迎えに回ってみなべICより高速へ。
関空ターミナルまで車で行き、そこで車を預ける。帰国時、連絡をすればターミナルまで車を持って来てくれる。
そういうシステムの駐車場を利用。
搭乗手続き後、早めにセキュリティーチェック、出国審査へと進む。
待合所は比較的空いている。
平日だから客が少ないのかと思っていたが、搭乗開始のころには韓国人の修学旅行の学生らがかなり並び始めていた。
結局、その後に付いて乗り込む。
ほぼ予定通りに離陸。
機内食も出る。ソウルに着いたら焼肉を食べに行く予定なので、全ては食べないで持っていける物は持って行こうと考えていたのだが、持って行けそうになかったので全て食べる。
キャビンアテンダントさんに「出入国カード」をもらい記入する。
以前は、入国用出国用と2枚分記入していたが、入国用のみでいいようになったらしい。
税関申告書みたいなものもいただいたが、関係ないから書かなくていいだろうと思っていたが、規則が変わって何もなくても書いておかなければならなくなったらしい。
予定通り仁川国際空港着。
入国審査を済ませ、預けておいた荷物を引き取り、出口へと向かう。
その前に、機内でもらった税関申告書を出すように言われる。
荷物の中身(小さいダンボールにせんべいを入れていた)を聞かれ、「せんべい」ではわからないかもしれないので「お菓子」と伝える。
「お菓子?」と言っただけでそのまま通してくれる。
出口を出て、迎えの崔さんを探した。身長が高い方なのですぐにわかる。
今日はスーツで決めている。仕事の帰りだしなぁ。
駐車場まで行き、崔さんの新車に乗り込む。
昨年12月の結婚を機に購入したらしい。もちろん勤務先「現代自動車」製である。
カーナビまで付けていた。
モニターは小さいが、約2万円ほどらしい。安いなぁ。
高速を走り、ソウル市内へと向かう。
予約を入れているという焼肉店へ。
店の前で、崔さんの所属する山岳会の先輩・趙さんと合流し、一緒に入る。
趙さんも少し日本語が出来る。
ビールで乾杯してさっそく焼肉をいただく。
韓国では、焼肉といえば「豚」である。
肉以外のものはタダみたいなものらしい。
さすがに青とうがらしは辛い。
趙さんとここの店の社長さんとは友達だそうで、社長さんより竹酒というものをいただく。
竹に穴を開けて中に酒を入れてある。
ちょっと甘みがあって、私でも飲みやすく感じる。
腹一杯いただき、そろそろ崔さんの自宅に向かうということに。
支払いは趙さんが済ませてくれた。
ごちそうさまでした。
趙さんの家はここから遠いらしい。
我々は、崔さんの車で崔さんのアパートへ。
もちろん、崔さんも飲んでいるので「代行」を呼ぶ。
韓国でも、代行運転があるんですね。
後部座席に4人なのでちょっと窮屈ではある。
崔さんのアパートは金浦空港に近いところである。
アパート下に到着。
ここの6階に住んでいる。若い夫婦が多いようで、ベビーカーなどが廊下に置いてある。
奥さんとも再会。私のことも覚えてくれているようだ。
部屋は2LDK。冬場はオンドル(床暖房)のようだ。
ベランダの外側にも窓ガラスがある。やはり冬場は冷え込むのだろう。
台所のテーブルにはなぜか日本の二千円札が。我々もめったに見ないというのに。
壁には、仲間内で結婚祝いに贈った時計がかけてあった。
一人2本、4人で計8本の梅酒を持って行った。
崔さんが知人にあげるということで頼まれたものだ。
それとは別に日本酒とアサヒの発泡酒も土産に持参。崔さんは酒が大好きである。
奥さんには、京都の小倉山荘の「せんべい」とみなべのぷらむ工房の「かりんとう」をあげる。
奥さんの友達2人にも同じものを持参。
今回は友達2人には会えないようなので、渡してくれるように預ける。
崔さんのオモニ(お母さん)には、せんべいとぷらむ工房の「梅まんじゅう」を持参した。
二次会的にビールとつまみで遅くまで話し込む。
焼肉店で飲みすぎた一人がすでに別室で寝込んでいる。
我々も午前2時ごろには就寝。
5月13日、午前6時起床。
薄いふとん1枚だったが全く寒くはなかった。
ちょっと眠いが、今日は片道2時間ほどかかるところに出かける予定なので早く起きる。
が、他の人たちはまだ全員寝ている。肝心の崔さんまでまだ起きてはこない。
とりあえず、シャワーを浴びる。
ここは、浴槽はなくシャワーのみである。
気分すっきりしたところで、外に出て周辺散策。
そばの小学校ではこの日、運動会みたいなことが開催されるらしい。
近くの広場では朝も早いというのにもうサッカーをしている若者らがいる。
広場周辺を何周もまわっているおばさんなど。
金浦空港が近いので、次々と飛行機が飛び立つのが見える。
ようやく他の人たちも起き出す。
ふとんを片付け、朝食の準備。
崔さんの奥さんがパンを買ってきてくれた。
「いも入り」のパンもおいしかった。
そして崔さんの車に乗り込み観光に出かける。
まずはガソリンスタンドへ。
何でも日本より安いものが多い中、ガソリン代は日本よりも高いようだ。
でも、ガソリン入れれば、機械洗車は無料でできるそうである。
その後、梨泰院の両替所に行く。
交換レートは8.43。
15,000円を交換。126,450ウォン。
ここら辺では一番いいらしい。
南大門近くに移動し、私以外の3人はアカスリ体験に向かう。
料金等、詳しくは知らない。もちろん風俗ではない、健全な店である。
3人とは別れ、私と崔さんは京畿道楊州にあるMBC文化村、チャングム・テーマパークを目指す。
車で2時間ぐらいらしい。
ソウル市内とは違い、かなり田舎の方に行くようだ。
でも、私なんかには都会より田舎の風景の方が見ていて何だか落ち着くのである。
ようやく駐車場に到着。
駐車場は無料。数十台はおいてある。
テーマパーク入口横で入場料一人5,000ウォン(600円)、崔さんの分も払う。
奥に進むと、チャングムに出演した役者さんの手形があった。
チャングム役のイ・ヨンエの手に合わせてみた。
私の手も小さい方だが、さらに私よりも小さい。
テレビで見ると結構大きい女性のように見えたが、他の役者さんらが小さいのか。
とりあえず、宮廷内を散策する。
テレビで見た建物などがある。一人で「お〜っ、ここだ!」などとつい口に出してしまう。
でも、テレビで見るともっと広いように思っていたが、意外と狭く感じた。
頼まれていたチャングムのキーホルダーを売店で購入。
キーホルダー3個、携帯ストラップ2個、計23,000ウォン(2,760円)。
あとは一通り見てまわり、帰ることにした。
どこかで昼食をとりたかったが、そのままソウルへ帰る。
別行動の3人と携帯電話で連絡を取り、南大門で待ち合わせることに。
ドコモの海外携帯電話をレンタルして持って行ったが、正解だった。
1日200円で借りられる。
南大門近くに路上駐車して、歩いていく。
すぐに3人と合流。
3人はアカスリのあと南大門市場周辺で買い物をしながらウロウロしていたようだ。
このあと、土産を買うためにロッテマートへ。デパートではなくスーパーの方である。
いつもはE−MARTばかりであったが、今回はロッテマートへ。特に理由はないが、崔さんがそう決めたことであった。
デパートとかで買うよりスーパーで買う方が安い。
海苔、キムチ、辛ラーメン、缶ビール、お菓子などいろいろ買って約4,000円程度。
持ち帰りしやすいようにダンボール箱に詰め替えする。
さらに、持ち運びしやすいように紐を付けておく。
再び、崔さんのアパートに向かう。
パソコンを使わせてもらって、日本の知人のBBSに書き込んだりして時間をつぶす。
今夜も趙さんが来てくれた。
残念ながら、前回訪韓時に会った金英花さんや李貞淑さんは、今回は都合がつかずに来れないらしい。
また次回韓国に行ったときにはお会いしたいものだ。
夕食は、出前の中華料理。
鶏の唐揚げや八宝菜みたいなもの、麺状のものなど。
今夜もビールで乾杯。
つまみが足らなくなったので、追加注文。
豚足やチヂミなど。
今夜は、同行した知人の友人「朴くん」も来てくれて、さらに賑やかに。
もう午後11時前だというのに、近くの広場でサッカーをやっている。
こんな時間までナイター照明を点けていてもいいのだなぁ。
まさか、同じメンバーで朝からこんな時間までやり続けている訳はないよなぁ。
私は翌日、オリエンテーリング大会参加もあるので、午前零時ごろに先に寝させてもらう。
5月14日、この日は午前6時半起床。
顔を洗って出発準備を済ませておく。
某テレビ番組でやっている「一宿一飯の恩義」ではないが、前夜の食事の後片付けを始める。
すぐに崔さんの奥さんも起きてきて、「そんなことしないで。私がやるから」みたいなことを多分言ったのだろう、片付けを始める。
布団も片付け、朝食準備。
ご飯は炊きたて。赤飯みたい。
玉子焼き、海苔、ちょっとピリッとくる味噌汁などをいいただく。
おいしいかった。
イカの細切りをコチュジャンで和えたものもおいしかった。
これは、少し持って帰る分をいただけるようだ。
私はこれが大好きだ。
前回、韓国に来たときに崔さんのお兄さんとこからいただいた「イカの和え物」を入れていた容器、これを返すためにわざわざ持ってきたのに、またこの容器に入れて持って帰ることになった。
食事を済ませ、いよいよ出発。
車に乗り込み、崔さんの奥さんに手を振ってお別れ。
オリエンテーリングの会場、光明市はソウルの隣。
崔さんのアパートからは車で30分もかからない距離。
会場近くのコンビニで昼飯用にサンドイッチと飲み物を購入。韓国のコンビニでは袋には入れてくれないそうだ。
会場の駐車場まで入り、オリエンテーリングの受付場所まで崔さんが来てくれる。
すぐに、朱雀OKの寺嶋一家も到着。
今回の会場の場所などをブログで教えていただいた。
寺嶋さんは白干梅干が好きらしいので、少しだけ紀州南高梅を持って行ってあげた。
崔さんは他の3人とともにワールドカップ公園の見物に行く。
あとで、再び迎えに来てくれることに。
向こうで朴くんも合流するらしい。
いよいよ、競技開始・・・
で、残念ながら結果は惨敗。まぁ、いつもこんなものだが。
でも、中々楽しかった。
また、韓国の大会には参加してみたいものだ。
ゴール後、水のペットボトルをいただいたが、他にも参加賞があった。
何かはよくわからないが、ペン立てみたいなものか。
時計もついているし、今回の大会名を印字してあるし。
私がゴールしてからすぐに、趙さんが来てくれた。
しばらくして、崔さんらも迎えに来てくれた。
最後に抽選会もあった。
ゼッケン番号を使うようであった。
でも、この日に帰国しなければならないので、抽選会途中で帰ることにした。
オリエンテーリングの最中、ラスポに向かう途中にクライミングウオールを発見。
とりあえず、それだけを見学してから帰ることに。
バカでかいのに、一人だけしか登ってなかった。
利用料一人1,600ウォン(190円ほど)。安いなぁ。
駐車場に向かい、車に乗り込むが、我々4人に朴くんも一緒なのでかなり窮屈。
このまま空港まで行くというのか。
結局、趙さんも空港まで車を出してくれることになり、分乗する。
申し訳ない。
高速を飛ばして空港へ。
趙さん、結構飛ばす。崔さんは安全運転。
途中、花を飾った車を何台か見かける。
どうやら新婚カップルが空港に向かっているらしい。
趙さんとは駐車場で別れる。
崔さんと朴くんはターミナルまで来てくれた。
でもあまり時間もなかったので、搭乗手続きを済ませたあと、すぐにセキュリティーチェックへと向かうため、入口で2人に挨拶して別れる。
いつもながら、崔さんには韓国訪問時には世話になる。
ありがたいことである。
次回訪韓は未定ではあるが、今度行ったときには多分崔夫妻には家族が一人増えていることだろう。